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「まじむかつく!!」
その日の夜。俺は賢人の部屋で、今日の出来事を愚痴りまくっていた。
「高杉はやる気のなさで有名だしな。まあ、教える腕は確かだし、多めに見てやれって」
「ふん!」
確かに今日の生物の授業は、ものすごくわかりやすいし、面白かった。授業中は生き生きしてるくせに、終わった瞬間めんどくさそうな顔に戻らなければ完璧だ。
まだ怒りが収まらない俺の腕を、賢斗がふいに掴んできた。
「それより......こっち来いよ、修弥」
「な、なんだよ」
いきなり真剣な顔になった賢斗に、俺は動揺する。賢斗のこういう顔は胸がどきどきしすぎて苦手だ。
賢斗に手を引かれるまま、ベットまでたどり着き、左手で簡単に押し倒されてしまった。
「はー......高杉の言う通り、お前綺麗だし、ほんと心配。変な虫つかなきゃいいけど」
「バカじゃねえの......ん」
賢斗に頬やら頭を撫でられ、キスをされる。しばらくの沈黙の後、賢斗の唇が名残惜しげに離れていった。
賢斗の左手が俺の中心を触ろうとしたとき、俺が賢斗の胸を押して抵抗すれば、賢斗は怪訝な顔をする。
「どうした?嫌か?」
「い、嫌ではないけど......」
嫌ではないし、むしろ嬉しいけど、俺の準備が整うまではなんとなくする勇気がでない。ただの抜きあいっこでもだ。というか、そんな中途半端なことをするくらいなら、さっさと準備をして賢斗と繋がりたかった。
「腕、治るまで駄目だ。お前すぐ調子に乗って、無理してんのわかってるんだからな」
「でも......」
「駄目だ」
渋る賢斗を睨んで俺は起き上がる。どうにかして賢斗を納得させようと、俺は小さな声を出した。
「......完全に治ったら、俺がお前を気持ち良くするから」
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