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「......わかりました。修弥には負担をかけないようにします」
兄貴も修弥も男で跡取り。そんな境遇の二人が恋人同士なんて親に知られたら、仲を引き離されるかもしれない。
それがよく分かっている兄貴は、大人しく鳴上さんの言うことを聞くことにしたらしい。
まあ俺は、そんなの遅いか早いかの違いだと思うけど。
二人に別れる気がないなら、いずれ直面する問題だ。
「ご理解感謝いたします」
鳴上さんはそう言って、一礼をして部屋を後にする。
「じゃーね。兄貴」
「なんだよ。用事あったんじゃないのか?」
「もう済んだー」
俺も鳴上さんに続いて部屋を出た。
俺が聞きたかった昨日のことはもう知ることができたし、不機嫌であろう兄貴と一緒にいるのはめんどくさい。
それに......
「鳴上さーん」
この人の方がずっと興味深い。
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