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「はあ......」
あれから二日経って月曜日。
瑞希はことごとく俺を避け、俺は凌真の言っていた意味が分かった。こんなに避けられるなんて、どうやら本当に傷つけてしまったらしい。
朝からずっとそのことばっかり考えているうちに、もう放課後になってしまった。周りが文化祭の準備を始めようとするなか、俺は構わず帰る準備をする。
帰って、今日こそちゃんと説明して謝ろう。
そう思って廊下に出ると、意外な人物が俺を待ち構えていた。
「ちょっと君。今から理科準備室来てくれない?」
「は?なんで俺が」
高杉は自分から生徒に接触するような教師ではなかった。それなのに俺のことを呼ぶなんて、どういう風の吹き回しだろうと首を傾げれば、冷たい綺麗な目が俺を射抜く。
「君、俺のありがたい授業真面目に受けってなかったよね?その罰として掃除手伝って」
「はあ?俺は忙しい!」
「文化祭準備サボってるやつが何言ってんだか。いいから早くきなよ、クソガキ」
「ちょっ、離せ!」
そんな細い身体のどこで出せるんだというほどの力で引っ張られ、俺は理科準備室へ強制連行された。
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