アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
79
-
高杉に詳しい話を聞く前に、賢斗に無理やり連れてかれ、強引に車に押し込まれる。
「おい賢斗っ。そんな乱暴にっ......っ!?」
あまりに横暴な態度にむかついて文句を言おうとすれば、その口が賢斗のそれによって塞がれた。
......!?鳴上もいんのに、馬鹿かこいつは!?
焦った俺は視線だけ運転席に向けようとしたけど、それさえも賢斗の手に遮られ、俺はされるがまま。
「んっ......んん.......」
「バカ修弥......」
「っぅ......んっ......はぁっ......ば、馬鹿はお前だ!!」
何分も経った後にやっと解放された俺は、賢斗の頭をおもいっきり殴った。
「な、鳴上もいんのにっ、何してんだよ!?」
最悪。まじ最悪!
俺は怒りと羞恥で顔を真っ赤にさせて、涙目で賢斗を睨む。そんな俺に賢斗は頭を押さえながら不機嫌に答えた。
「鳴上さんいねえし」
「はぁ!?」
運転席に目を向ければ......本当に鳴上の姿はなかった。
「凌真探しに行ったんだよ」
「え、凌真もいないの?」
「ああ」
そういえば、俺が教室を出るときにはすでにいなかった気がする。
「俺も探して......」
「お前は駄目」
なんか雰囲気悪いし、口実作って車から抜け出そうとしたけど、それはまんまと打ち砕かれる。
ドアにかけた手を掴まれ、俺は座席の上に押し倒される。いくら広い車と言えども、ベッドよりは小さいそこは少し窮屈だ。
「え......なに?」
この状況でナニなんて分かるに決まってるけど、分かりたくない。だってここは学校の敷地内だ。
それなのに、俺に覆いかぶさる男は、黒い笑顔で俺の聞きたくない言葉を発した。
「俺に連絡もせずに、俺以外の男と密室に二人きりなんて、お仕置きが必要だよな?」
ちなみに、笑顔だけど目は笑っていない。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
79 / 185