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頬に添えられていた手が今度は頭に置かれ、わしゃわしゃと撫でられる。
「よしっ、朝から食べてないから、腹減ったろ?今の時間だと昼食になっちまうけど、いいよな?」
「は?賢斗が作るの?」
「おう」
「そんなことさせられるわけないだろ」
「何で?」
「何でってお前は俺の.......」
主人だから。
って言おうとして、俺は何とか止まった。
「......っ。......何でもない」
......やば。今普通に賢斗のこと主人としてみてた。
案の定、賢斗はニヤニヤと俺を見る。
「へーえ。口の聞き方はなってなくても、ずいぶん執事が板について来たなぁ?」
「なっ!う、うるさい!!何でも良いからさっさと作れ!!」
恥ずかしくて、グイグイと賢斗を押しやる。
賢斗はそれに素直に従って、キッチンの方に歩いて行った。
すっごく、愉快そうなのが腹たつ。
「はいはい。主役は座って待ってて良いぞ」
「ふん!当然だ!!」
俺は近くにあるソファの上にどかっと腰を下ろす。
......なんであんなこと言ったんだよ。俺の馬鹿!!
賢斗の料理ができるまでの間、俺は一人でずっと頭を抱えていた。
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