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「はあ......」
窓から海を見ながらため息をついた。
失敗した。
余裕がなさすぎたと反省する。
修弥は気付いていないが、鳴上さんは修弥のことが好きなんだろう。
修弥と鳴上さんは、俺の知らない時間を過ごしてきた。
修弥の気持ちを疑いはしないけど、それでも不安なものは不安だ。
それほど二人の距離は近い。
だからって逆に修弥を不安にさせてどうするんだって話だけど。
好きだって思って、独占したくなって、それで前も失敗した。
周りが修弥のことを悪く言っても、お前らには分からなくて良いって、修弥のことは俺だけが分かってれば良いって自己満足をして、修弥の苦しみに気付いてやれなかった。
そんなとき、それを気づかせてくれたのが......鳴上さんだった。
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