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気持ちー2ー
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「何でお前がここにいるんだ?」
「よく言いますね~
度々生徒会室を抜け出してこそこそとどこに行っているのかと思いきや、まさか貴方がΩの彼と逢瀬を重ねているとは」
にやにやと笑いながらからかうように言い碧の反応を窺う。
「はあ?逢瀬?何を言っているんだ馬鹿馬鹿しい」
「おや?違うのですか?
じゃあ碧様の片思いですか」
「だから‼違うと言っているだろう。
あいつは弟のようなものだ」
弟ねぇ……
それにしては違和感があり過ぎる。
あれは弟を見る目ではない。
明らかに恋をしている目だった。
まさか……
自分の気持ちに気づいていないのか。
碧は一人っ子で兄弟などいないし、誰かを好きになったこともない。
だから恋を弟愛のようだと勘違いしている。
「ぷぅぐっ、ふふふふふ」
「な、なんなんだ?」
あまりにも面白すぎて思わず吹き出しそうになってしまった。
必死に口を手で押さえて笑いを堪えようとするも抑えきれず碧の額には怒りマークが浮かぶ。
「お前何なんだよさっきから」
「いいえ?なんでもありませんよ。
そうですね、弟みたいに可愛いですもんね~」
雫は面白そうだからと碧が恋していることは指摘せず様子を見ることにした。
しかも相手はよりによって九条家のお姫様なのが本当に笑える。
「あいつは謙虚でしっかりしていて流石九条家の人間だな」
あ~これは重傷だな……
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