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き
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シャワーを全開にして、頭からお湯を浴びて僕は心で泣いていた(泣)
「友希~、なんで肝心なとこを抜かす~」
さっき確かに言うた。
『結構似合ってるけど。カッコイイけど、大好きやよ悟』(そこまでは言ってない)
って!
僕が友希の言葉を聞き逃すはずがない。でも、友希は天然入ってるから、わかんないって言うならもうわかんないんだよね。
「う~・・・悔しい」
ほんまはもっと友希の気持ちを聞きたい。言葉にして聞きたい。やって友希は前と全く変わらずで、なんか僕ばっかり友希のこと好きなんちゃうかって思ってしまう。
そんなこと、無いと、思うけど。
不安になるのは当たり前で、それは仕方の無いことやけど、せめてもう一度僕のことを好きって言って欲しい。そうしたら、少しは自信を持てるんやけど。
そう、身長と態度はでかいけどほんま、友希のことになるとめちゃくちゃ小心者になる僕なんです。
がちがちに固められてた髪をシャンプーでガシガシ洗って、泡だらけになった頭を流しながら、もやもやした気持ちも一緒に流した。
そうせなまた友希を困らせてしまう。
「そう、焦るな僕。もっと自信持て」
まだ一週間やもん。いや、もう一週間か。
告白してから、当たり前のようにキスの一つもしていない。もうもう、僕はめっちゃしたいのに!毎日毎分毎秒、友希を見つけたら直ぐにでもキスしたいのに!
「・・・できるかぼけ」
自分に向かって悪態ついて。ほんま世話無いな。
疲れを取るには湯船に浸かれと友希の方針で、たっぷり張られたお湯に身を投じた。熱い。これ、熱いよう友希。
「でも、我慢我慢。友希が僕の為に入れてくれたんやから」
じわじわと足から赤くなっていく身体を眺めながら50秒数え始めた。どんなに熱くてもせめて50秒は入れと友希に言われたから。
「ほんま僕って、自分で自分がいじらしくなるわ」
50と同時にざぱんと出た。うわっ、めちゃ赤い。でもほんまに疲れ取れたからいっか。
「さ、気を取り直してごはんごはんっ。豚肉ちゃんやからいっぱい食べても怒られへーん」
友希と同じシャンプーの匂いな自分に上機嫌で風呂を出た。
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