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食事が終わり、いつものように僕がコーヒーを淹れる。
いつものインスタントやけど、これも結構イケルよと言うてくれるからこれにしてる。
もし友希が豆を挽いたのがいいって言うならいつでも用意するんやけどね?
「お腹いっぱいや、やばい。明日撮影あったかな・・・」
「俺も一緒に食べすぎたわー。ま、俺は別にどうってことないけど」
「そらそうでしょ、写真撮るわけやないし」
あはと笑って横に座った。
なあ、友希。ほんまに君はいつもと全く変わんないんだね。横に座るだけで、僕と同じシャンプーの匂いがするってだけでこんなにもどきどきしてるのは、僕だけなんやない?
食べ過ぎたといいながら、どこからかクッキーを持ってきた。
「はい、食べる?」
「う、・・・誘惑には勝てん」
「一個くらいええやろ。バチは当たらんて」
「そやね!」
酒も好きやけど、甘いもんも大好きな僕は目の前に置かれたバタークッキーに直ぐさま手を伸ばした。
僕が一個食べ終わる時、ふと友希と目が合った。
「ん?なに?」
「ん、中村こっちみて」
「え、え」
なになに!?この展開なに!?もしかして、もしかしてキス!?
友希の手が伸びてきて、友希から遠いほうの頬に触れた。うわっヤバイ!顔赤くなる!
「これ、いつからついてんの?(笑)」
「へ?」
思わずぎゅっと目を閉じたら、目の前に友希の手があった。僕よりもずっと小さな友希が見上げてる。その指に挟まれたのは、赤く染まった豆腐の欠片。
へにゃと笑う友希は可愛い。でも、今はそれよりも憎らしい。
・・・・・・豆腐のヤロウ。
無邪気に笑う友希が憎らしくも愛おしかった。
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