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な
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なんやろ、この急展開(笑)
まるで僕と友希の間だけ時間が止まったように、緊張してきた。折角探したサンダルやけど、僕の足はぴたりと止まって友希を見つめる。
「あ、あの、なんか、どうしよって思ってんけど。女友達が昨日買いに行くってのに着いてって、」
「うん」
「なんか、俺も、その・・・中村にあげたいなって思ってん」
「うん、うん」
それで?それで?友希は何を思ったの?なんで僕にチョコくれようって思ったん?
ああもう!今すぐ抱き締めたい。でも、この時間ももっと味わいたい。友希が照れながら恥ずかしそうに何かを呟くって、そうそう見れへんもん。
「なんか、男から貰っても、キモイよなきっと」
「絶対ない!」
即答。そらそうでしょ。他の男から貰うチョコなんて、想像しただけでゾゾ毛が立つけど、友希から貰えるなんてこの世の春ですよ!
といいつつも、いつまでも玄関でしゃべってたらさすがに寒くなってきたのか友希が一度身震いした。のを見逃さない僕は友希の腕を掴んだままもう一度家に上がりこんだ。リビングに入って温かいソファに友希を座らせる。そして僕もその横に。
僕の手には友希から貰った大事なチョコが握られてる。
ああ、どうしよ。泣きそうや。嬉しくて泣きそう。
一度、鼻を啜って友希がまた更に謝りだした。
「あ、あの、ほんまゴメンな!いらんかったら捨てて!」
「捨てるわけ無いやん、友希からのプレゼントなんに!」
「中村・・・」
僕のその言葉にほっとしたように、ふにゃと笑った。
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