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ゆっくりと離れて、友希を見ると、俯きがちのその頬が少しだけ紅くなってるのがわかった。きっとこんなこと聞かれたのも、初めてやろななんて思った。
こっちむいてって小さく言うと、
「なんか、改めてそんなん言われると緊張する」
ふわりと笑った。ほんまやね。ぼくもちょうどそう思ってたよ。
さっきから時間が止まったみたいに僕と友希の間にはゆっくりと時間が流れてる。友希のほっぺたに手を添えると少しだけ熱くなってた。折角貰ったチョコレートは今は大人しくテーブルの上で僕の胃袋に入るのを待ってくれてる。
もう片方の手を友希の肩に乗せて少しだけ引き寄せると、友希の身体がぐらりと揺れて、僕の胸に両手を着いた。
「あ、ごめ、」
「んーん。友希、こっち」
「・・・うん」
なんやろ、生まれて初めてキスをするようなこの恥ずかしさと嬉しさと、むず痒さ。
撮影でモデルさんとキスするときやって、今まで付き合ってきた人との初めてのキスやって、こんな気持ちにならんかった。
頬っぺたから手を滑らせて、友希のやらかい金髪に触れる。一筋指に絡めるとその髪はするりと直ぐに解けた。
友希がくすぐったそうに笑った。
あ、やばい。
「可愛い」
「え?」
可愛い、可愛い、可愛い。
もう、心臓がヤバイ。友希が可愛すぎて死にそう。
「友希大好き」
「うん、」
「大好きだよ」
「うん、俺も」
へへと笑って、友希のおでこに僕のおでこをくっつける。
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