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て
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「んふふふ」
「おい」
「えへへへ」
「おい、悟」
「はぁ・・・」
「おい、少しは集中せえ」
「なあなあ、鈴木さん」
「ん?」
僕の頭を一度叩いた手帳になんか書き込みながら鈴木さんが顔を上げた。ペンで頭を掻いてから僕を見る。
明日の撮影の打ち合わせの休憩中。昨日の出来事を思い出して、むふむふしてた僕は机に突っ伏して鈴木さんに聞いてみる。
「鈴木さん、奥さんとちゅーする?」
「ぶっ」
コーヒーを口元にちょうど宛てて飲もうとしてた鈴木さんが、噴いた。汚いなぁ。
慌てて机を拭こうとした鈴木さんにティッシュを渡してあげる。「すまん」と言いつつ、起き上がった僕の顔を見てきた。
「・・・突然何を」
「えー?やって鈴木さんまだ新婚さんやろ?行ってきますのちゅーとかすんのかな?って思って」
「・・・だから、なんでそれを今突然聞こうと思ったんか聞いてんのや」
「え、え、聞きたい?」
「いや」
「えっ!?聞いてや!鈴木さんにしか話せへんのやから、聞いて!」
「最初からそう言えばええもんを」
呆れた表情で僕を見てた鈴木さんがやっとこっち向いてくれた。僕が話を聞いてくれんと仕事せんと思ったんやろ。正解。
「昨日な」
「うん」
「友希と」
「おう」
「キスしてんっ!」
「・・・、はー。おめでとう」
「ちょっと!なにそのうっすい反応!」
「いや、どう反応しろと?」
思い出すだけで顔がにやけてくるのに、鈴木さんはまるで子供をあやすように僕の頭をぽんぽん。
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