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友希を見ると、まったく全然怖がる様子もなく普通に珈琲飲んでる。それどころかちょっと笑ってるくらいやもん。
「友希、こわないの??」
「うん、別に」
「なんで?めちゃドロドロしてるやん!」
「やってぇ、作りもんやろ?これ」
…そうやった、忘れてた。友希ってものすごい鈍感天然ちゃんやった。
天然に、幽霊お化けが通じるわけないやんな。
テレビ画面と友希を交代交代で見て、はあと小さく溜め息。
どうしよ、でも、このままで終わるわけにはいかん、いかんの。
「友希、怖いからくっついていい?」
こうなったらカッコとか言うてられへん、お願いや!
「ん?ええよ、でも恐いんやったら、もう止めてもええよ?」
「いや、観る。だから、」
ずい、と友希に近寄って
「わわっ」
「こうする」
友希をぐいと引き寄せて強引に僕の足の間に座らせた。そしてそのまま、腰に腕を回してぎゅううと抱き締める。
あったかい。お風呂上がりの石鹸の匂い。
そして髪からは甘い香り。
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