アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
《可愛いという罪》1
-
「なぁなぁ、友希」
「ん?」
ご飯を食べて、いつものまったり時間。
最近は自然と友希の方から僕の膝の間に入って、僕を背もたれにしてテレビを見たり、本を読んだりしてくれるようになった。(いや、それはそれは相当の熱量で僕が毎日そうしてもらってたからという噂もあるけど)
「今日泊まってってええ?」
「えー?あかんよ、明日仕事早いやろ」
「えーっ」
「えーやないよ、鈴木さんにも言われてたやん、ちゃんと帰れって」
はい、言われました。
よりにもよって、たまたま帰宅時間が重なった友希の前で。
わざとらしく、ハッキリと。
「悟、明日7時には来るからちゃんと帰るんやで」
って。
でもさ、今さ、ちょうど鼻の下に友希のシャンプーの薫りがふわふわしてて、お腹に回した腕にちょんと触れてる友希の膝小僧とか、
「結構地獄やねんけど…」
「え?」
「いや、何もない」
でも、こんなんで諦めんもん。僕。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
75 / 98