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《可愛いという罪》3
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七月になって急に暑くなった最近、暑がりの僕は直ぐにエアコンのスイッチをオンにする。
反対にあまり好きではない友希を、エアコンの風が当たらんように壁の方にして、その横に僕。
「んへへ」
「なにぃ?」
「友希の匂い〜」
「ほんまアホやなぁ、自分」
「ひどっ」
友希とお日様の匂い。
今日午前の授業が無かったらしくて、朝から布団干したんやって。
ほんましっかりしてるよなぁ、友希って。
「悟の匂いがする」
時々、友希は僕を焦らせることをサラッと言うことがあって、今も正しくそれ。
なんも意識してへんのに、僕が舞い上がるようなことを呟くねんな。
それならば。
ぎゅーって友希に抱きつきました。
横になってお互いに向き合って、腕枕してた友希を抱き寄せて、僕の胸元に友希の顔がくるように。
そしてそのまま、キレイな金髪に顔を埋めて甘い香りを思い切り吸い込む。
「いつもイイ匂いするー」
「悟も同んなじの使うてるやん」
「んー、でも僕こんな匂いせんもん」
「そう?してんで?」
「えっ、ウソ⁈」
ぷはって、息が苦しくなったのか、友希が顔を上げた。その代わり自分から僕に擦り寄ってきてくれた。
ぎゃーん!!ヤバイ!!
「…悟にくっ付いてるとなんか落ち着く」
「ゆ、友希‼︎」
ふにゃりと笑って僕のシャツの匂いをクンクン嗅いでる。
なにそれなにそれ!
なに可愛いこと言っちゃってんの!
ぎゅうって抱き締めてついでに足でも友希を抱き寄せた。もうしがみついてるって言った方が早いくらい。
時計はとうに0時を回って、早く寝ろと毎日言われる僕はいつもなら夢の中な時間やけど、今日は友希と一緒やし、全然眠くない。
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