アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
《可愛いという罪》4
-
あかん。目が冴えてきた。
抱き締めれば抱き締めるほど、友希が僕に擦り寄ってくればくるほど。
冷静になれ僕。
友希との約束を守るんや。やないと、一緒に寝ていいよって言うてくれた友希の優しさを踏みにじることになるんやで!
「ふああぁ。悟…?眠くないん?」
「はっ、えっ?!」
「やって、全然力抜けていかんのやもん」
「寝る、寝ます!」
「ん」
とろんと瞼が落ちてきた友希。
眠くなってきたんか、少しだけ身体が温かくなってきた気がする。
僕の背中に廻した手をぎゅーっと握った後、すうっと力が抜けていく。
「おやすみぃ」
「おやすみ、友希ぃ」
そしてあっという間に聞こえる優しい寝息。
吐息が僕の胸元に当たる度に、その唇にキスしたくなるのをなんとか抑える。
うぐぐぐ。キスしたい。でも、
「キスしてもうたら絶対、もたん」
耐えられる訳が無い!
ああ!神様の意地悪っっ!!
明日仕事なんか無かったら、こんなに苦しむことなかったんに…。
ううっ、頑張って寝よう、そうしよ!
それ以外この状況を打開する方法が思いつかれへん。
そして、力の抜けていったやわこいその身体を抱き締めて、目を閉じた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
78 / 98