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《お肉フェスティバル》4
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キッチンに入ると、冷蔵庫の前にしゃがみこむ友希がおった。
「んー?どしたん?座っとってええよ?」
「僕も手伝うし」
「そう?」
手にしたキャベツと人参を受け取ってからそのキャベツを千切って皿に盛っていく。
ほんまはあんまり野菜いらんのやけど、友希が怒るからちゃんと食べるようにしてる。
ふんふーん、って鼻歌混じりに作業を進めてると、
「あっ!」
「え、なになに?」
「あうー…」
眉間に皺を寄せて、頗る悲しそうな申し訳なさそうな友希。
人参と包丁片手に振り返ると僕の真後ろにいて、僕を見上げる友希と目があった。
うわっ、可愛い。
いやいや、そういうこととちゃう。友希が困ってんのに。
「どしたん?」
「ごめんー、悟。お肉買い忘れてん」
「えっ!」
「ほんまにごめん(しゅん)」
見るからにしゅんとした友希。
今度は友希に尻尾あったら、やばい、可愛すぎる。
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