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《お肉フェスティバル》6
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こんにちはー、とにこやかに返事をする友希の頭の上から2人を見つけて、
「なんでここにおんの?!」
僕は叫んだ。
そんな僕を普通に無視して、友希に握手を求める上坂社長。
おいおいおい!僕と友希のラブラブマンションになんでこの悪魔がおんの!!
思わず、キッと鈴木さんを睨んでしまった。
あはは、と悪びれなく笑う鈴木さんが顔の前に軽く手をあてる。
はっ、そんなことしてる場合やない!
「ちょっとちょっと!友希に近づかんといてや、社長!」
「はー?」
「友希が穢れるっ」
「オレはばい菌か」
「もっとたち悪いっ」
最初笑ってた社長の手が伸びてきて、頭思い切り叩かれた。
「いったー!」
「うるせー。さ、友希くん、」
僕のことなんてどうでもいいと言わんばかりに、友希にむき直すと、鈴木さんに何か言って紙袋を受け取った。
なに?ナニソレ。
「お邪魔するよー、はい、これお土産」
「ありがとうございます」
やたらと普段からプレゼント攻撃をしてくる社長。危険極まりない!
友希が受け取ろうとした袋を横取りして、
「友希にプレゼント攻撃したって、社長には靡かんからねっ」
「ちょっと、悟…」
「お前はガキか」
「悟、さすがにそれは俺も擁護できんわ」
みんなに失笑された。
取り敢えずそれは無視して、これ、なんやろ?
紙袋からなんかヒンヤリしたものを取り出す。
「うぇ?」
「今日焼き肉やるんやろ?友希くんにいい肉食べさせたかってんなー」
「え?お肉?」
「そ、神戸牛やで、最高級のA5等」
「ええっ!」
僕よりも友希が驚いて慌てて僕の手にある袋を覗き込んだ。
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