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《お肉フェスティバル》7
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なんちゅうタイミングで…。
今友希の頭の中では、今日の準備を忘れてしまってたことを反省しまくってると思うねんな。だから、
「うわ、ありがとうございます!いいんですか?こんなええもん頂いてもうて」
「ぜーんぜん、もう寧ろ俺は友希くんの為に用意したようなもんやからね。あ、もう一つあるよ?」
「え?ホンマに?」
「こっちはな、佐賀牛やで。知る人ぞ知る」
「うわっ、ホンマや」
更にプレゼント攻撃。
しかも友希にかなり有効みたい。
そら、お肉大好きな僕が佐賀牛の美味さを知らん訳ないやん。けど、そういうことやなくて、
「良かったなあ、悟。優しい社長さんで」
「…うん」
心の底から嬉しそうに笑う友希を見て、なんも言えんくなった。
取り敢えずこれ以上近付かんように、友希を後ろから抱きしめてそのまま後ずさり。
そしてそれを追いかけるように、社長と鈴木さんが家に上がった。
「そーや、悟、みんなで食べへん?せっかくこんなええ肉貰たし、こんなにたくさん二人やと食べ切らんで。な?」
「あ、ええのー?友希くん」
「はい、もちろん。今日僕がお肉買い忘れてて、悟めっちゃ落ち込んでたんです。で、今から買いにいこうとしてたとこやったんで、ほんまに助かったし。貰ったもんでお礼ってのも気が引けるんですけど…」
「いや!ありがたく招待されるよ!な、鈴木!」
「…ああ」
鈴木さんまで!
今日帰りにやたらと目を合わせんかったんはこういうことやってんな、、、今わかった。
少しだけ気まずそうな顔をした鈴木さんが社長に続いて部屋に入ってきた。
「ちょっと悟、二人に失礼やろ」
「…絶対友希に触らんとってや、社長」
「せやから、なんもせんって。いまは」
「え?!最後なんてった?!」
「あ、友希くん、ワインもあるから」
「え、こんなにええんですか??」
「ワインは俺からだよ。迷惑賃ね」
僕と友希の愛の巣をぐるぐる見渡す社長の横にいる鈴木さんが頭を下げた。
「ありがとうございます。…あ、あの」
「ん?なんかほしいもんあった?友希くん」
「いえ。ただ、せっかくなんで、友達も呼んだっていいですか?こんな美味しいもん、なかなか食べられへんやろうし」
にこりと笑って社長を見上げる。ああっ!やめて!そんな可愛い顔せんとって!
「いーよいーよ、是非呼んであげたって。優しいなー友希くんは、誰かとちごて」
「僕やって優しいで?友希には」
言い返したらすんごい冷たい視線が帰ってきた。
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