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《宴の後》1
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「はぁ、びっくりしたなぁ」
「うん、ほんまにな、社長なにトチ狂ってんのかと思った」
「あの後の諒の機嫌の悪さというたらほんまに…もう、二度といややぁ」
「うんうん、ほんまにね」
「でも悟ぅ、上坂さんて女の子大好きって言うて無かった?」
なんか前に女の子のことで揉めたとか揉めてないとか言うてたような。
「うーん、ていうか鈴木さんが言うてたけど、女の子が社長に夢中になり過ぎてしもうて見境なくなってまう人がたまーにおるんやって。社長はあんまり真剣にならんって言うてた。ま、真剣やないからあかんのやないん?」
「へー、そっかあ。…でもわかる気がすんなぁ」
「なんで?」
「やって、さっきもワイン飲んでるときとかめっちゃカッコよかってんもん」
思わず見惚れてまうくらいに。
「…友希」
「大人の色気っていうか、あ、昔モデルさんやったんやろ?上坂さんも」
「友希」
「ハーフみたいな顔立ちやし、色白いし、まだまだモデルでも、」
「ゆーき」
「ん?んっ…あっ」
パシャ、パシャ
「ちょ、ちょっと悟っ」
「やって、さっきから上坂さん上坂さんって、今は僕とおんのやから僕のこと見てや」
「ひゃぁんっ、ちょ、ちょっと」
「お仕置き」
後ろから抱えられた形のまま、悟が俺の胸を弄ってきた。そして首をペロリと舐められて、ちゅ、と強く吸われた。
そやった、今、悟とお風呂入っててん。
頭洗って、身体洗いっこして、そのまま上がるかと思ったら、疲れたから湯船に浸かろうってことになって、ウチの狭いお風呂にお湯を張って、ミルクの香りがする乳白色の入浴剤を入れて。狭いのに悟が先に入って、恥ずかしいことにその悟に後ろから抱き締められる形で俺も一緒に入ってる。
悟の胸に頭を預けて、さっきのことをふいに思い出したもんやから話してただけやってんけど。
「さっきやって、ずっと諒ちゃんと社長の間に挟まれて僕のこと相手してくれへんやったし」
「あっ、あっ、ちょっと、あかんって!」
「友希のこと独り占めしたいのは、僕やのに」
「さと、る、んんっ」
パシャ、パシャン
さっきよりも更に強く引き寄せられて、そのまま後ろを向かされたと思ったら、深いキスされた。
白いお湯の下では、ゆっくりと俺の肌を撫でて行く悟の長い指。
パシャンパシャンとお湯が揺られる。
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