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《宴の後》8
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お湯の中であったかくなった友希の顔は、赤くなってきて、お互い少し逆上せ気味。
「友希、お風呂出よっか」
「うん」
「ゆーき、ごめんね」
「うん」
キスしながら囁く。
歯と歯が当たって二人で笑う。
乳白色のお湯からゆっくり出て、身体を拭いた。
ばさりとシャツを羽織って(これも完全に僕の趣味と言っても過言では無い)頭にタオルを掛けた友希。
僕もシャツと短パンを履いて、リビングに戻り髪を乾かしてあげた。
立ち上がり何処かに行こうとするから、それを制止して、僕がキッチンに入った。
友希を甘やかしてあげたい。些細なことやけど、何かしたげたい。
水を飲みたいと言う友希にペットボトルとグラスを渡す。
「ありがと」
「ううん」
ふにゃりと笑って、喉を鳴らして水を飲んだ。其の後半分くらい残して、僕にくれた。悟も喉乾いてんやろ??って。
「うん。飲む」
はい、ってグラスに注いでくれる。冷たい水は直ぐにグラスに水滴をしたためた。
ソファを背もたれにして、友希を抱え込んだ形でテレビをつけた。別に何か見たいってわけやなかったけど、音が欲しくて。
乾いたばかりの友希の髪の匂いを嗅ぐ。
僕と同じ匂い。
それだけで幸せ。
くすぐったそうに顔だけ振り返る友希。
「どしたん?」
「いや、僕の大好きな友希やなーって思って」
「ふはっ、なんそれ」
くすくすと笑う。
さっきまであんなに脳内ポルノになってた自分が嘘のように落ち着いてしまっている。
それもこれも自分のせいなんやけどね(笑)
ホカホカの友希を後ろからぎゅうううって抱き締めて、
「大好き」
「俺もやで」
「うん。
「悟、寝よっか」
「うん。一緒に寝てええの?」
「なに言うてんのー?今日は泊まるつもりやったんやろ??」
あはと笑って、明日の朝は塩サバやで。と頭を撫でられた。
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