アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
た
-
ほらほらと立たされて、玄関に連れて行かれる。あ、車の音した気がする。
「ほら、どうしたん?なんか今日はいつもよりやる気ゼロやな」
友希がへにゃ、と笑いながら下から覗き込んできた。う、どうしよ、マジで可愛い。ちゅーしたい。
そんな風に思ってるのは、もしかして僕だけなん?ねえ、友希。
今日のご飯はキムチ鍋な?っていいながら、家の鍵を取ってくれた。もう僕はこの家に戻ってきてええんよね?
なんか知らんけど、今日はむちゃくちゃセンチな気分。
「うん、僕キムチ鍋好き」
「せやろ?だから頑張って仕事終らせてき」
「うん、あれ?友希、今日バイトは?」
「ん?諒が明日変わって欲しいからって今日休みになってん。せやから明日はご飯、自分でなんか食べてな?」
えっ!なにそれ!諒ちゃん勝手に友希にそんなことお願いせんでくれんかな!
ってのが顔にでたんでしょうね、僕。友希から、
「あ、別に嫌なわけないし、諒のこと悪く思わんとってな?中村」
「・・・はい」
どうしてこう、ばれるかなぁ。あー恥ずかしい。
なんか色んなことが疲れて、すごすごと靴を履き始めた。今日は早く終らせて帰ってこよ。そして友希といちゃいちゃするんや!
「じゃ、行ってきます」
「はい、いってらっしゃい」
にっこりと笑って手を振る友希。赤いパーカーなんて、ほんまに可愛いの着ちゃって。
あ、そや!
「友希~」
「ん?」
「ここ、ここ」
ちょんちょんと自分の頬っぺたをつついた。友希とのお別れは必ずちゅうしてもらってんの。あの罪の無い嘘は未だ健在中。
今まではおでこやってんけど、いいよね?もう僕たち、恋人でしょ?
ちょっと屈んで友希の唇を待つ。目ぇ瞑っちゃってみたりして。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
5 / 98