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いつもの日々
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朝、僕は物置小屋の中で目を覚ます
確か僕が3歳の誕生日に、お父さんとお母さんがプレゼントだって言って僕を閉じ込めた
はじめの頃は泣きじゃくって扉を叩いていたけど、固く閉ざされた扉が開くことはなかった
それからというもの、お父さんとお母さんがやって来るのは1日1回の食事の時とストレスが溜まった時
それ以外はずっと一人
窓もなく昼間も薄暗い、空っぽ物置
唯一あるもの、それは1冊の絵本
"心の天気"
この絵本にはいろいろな天気が書かれている
絵本を読みながら窓のないこの物置で、今日の天気を想像するんだ
絵本の中の天気
雨はザーザー
風はピューピュー
沢山の天気が書かれたこの絵本の中で、どうしてもわからない天気がある
晴れ
太陽の光が輝き青空が広がる世界
そう絵本には書いてあるけどわからない
だって晴れは雨や風と違って音がない
この物置には窓がないから空が青いか何てわからない
だから僕の夢はいつか青空を見ること
でも、夢はしょせん夢
すぐに現実に引き戻される
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