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彼方くん
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「ついた、おりて、」
「はい!」
ここはなんだろう…ビル?てゆうのかな…
「おい!どうゆうことや…どこにおったん?この子」
知らない人だ…怖い…
「いや色々あってな…
とりあえず引き取ったんはええんやけど、俺のところはもう1人おるから
面倒見れんから…
まふなら誰もおらんやろ?
それに医師免許もっとるから安心して引き渡せるなおもって…」
「そらそやけどな…いきなり電話かけてきて子供が死にそうとか言ったらビビるやろ…」
よく分からないけど僕と同い年くらいの子が毛布にくるまってる…
かわいいな…って思ってしまった…
まふさんがその男の子に寄ってく
「お前、名前は?」
「彼方。杉田彼方」
「彼方か…ええ名前やん
俺は相川まふゆ
まふ、とかって呼んでやまふゆ。って呼ぶのは駄目やぞ
それはええんや…彼方俺の家に来るか?」
「やだ、絶対やだ」
「なんでや?」
「どうせお前も僕の事捨てるから」
「捨てる?」
僕と同じだ…捨てられるのが怖いんだ…
その気持ちよくわかる…
「じゃあお前はこのままどうするんや?」
「ここで死ぬ」
「あほか、死ぬなんて簡単に口にだすんやないで。」
「いい、放っておいて」
「いやや、連れて帰る。
恋行くで、お前もありがとうな
また連絡するわ、ほな」
「おう、じゃーな」
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