アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
お母さん
-
恋の夢の中
またここ…
白い箱みたいな部屋…
ここは玲にも会えたけど…
化け物にも会ったところ…
でも玲は…
もう会えないって言ってた…
次は誰…?
「恋。」
え…?
おかあ…さん…?
なんでいるの…
僕を殴りに来たの?
「恋。今までごめんなさい。
謝って済むことでは無いのはわかってる。
ごめんなさい。
でもね。恋。私から1つ忠告しないといけない事があってね。
一ノ瀬さん?って言うんでしたっけ。
あの方、もう少しで死んでしまうわ。
」
「…え?
おかあ…さん…何を言ってるの…?」
「私はね、恋がいなくなったあと警察に捕まって、原因不明の病気にかかって死んでしまったの。
その時に思った。もっと伶と恋を大切にしていれば良かった。
殴ったりしないで、あなたのお父さんがいなくてもちゃんとあなた達2人を大切に育てればよかった。
でもね、恋。
後悔してもどうにもならないの。
後悔したくないならちゃんと今、出来る事をしなさい。
あなたの行動次第で未来が変わるかもしれないわ。
今までごめんなさいね。
あの世で会ったらまた家族仲良く暮らしましょう?」
そういってお母さんは僕の頭を撫でた
不思議と怖くは無かった。
優しい声で言われて、前みたいな優しい顔に戻っていたから。
「お母さん…行かないで…」
「ごめんなさい。それは無理なの。
でも、恋。頑張りなさい。
お母さんは何年でも何十年でも恋の事を待ってるわ。」
「ううっ…やだっ…
でも…ありがとう…」
「強く、生きなさい。
悔いのないように、大切に。
さようなら。恋。」
「ありがとう…」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
200 / 487