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早朝 K,side
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K,side
「あー…どうすっかな」
俺は今とても悩んでいる
これでもかってほどに悩んでいる
今日の昼にたまたま福引で温泉旅行を当ててしまった
一人旅もいいか、と思ってその時は浮かれてたけどさぁ……
よく見たらこれペアのなんだわ笑
どーすんだよこれ
別に誘いたい奴がいない訳ではない
ただ…了承してくれるかどうかだよな……
え、誘いたい奴は誰かって?
そりゃあフジに決まってるじゃん
ベタ惚れよ、俺
いや、まあ……たしかに昔はホモとか苦手だったけどさ
フジは特別っていうか…
正直言ってアイツ可愛いんだよ
って、こんなこと考えてるうちにもう5時になろうとしてんじゃん!
「あいつ、流石に寝てっかな」
そう言いながらスマホを取り出して
フジに電話を掛けた
prrrrrrr…… prrrrrrr……
……でない、当たり前か
prrrrrrr…… prrrrrrr……
『もしもしぃ』
着信音が切れたかと思えば
フジの眠たそうな声が聞こえた
「おー、起きてたかぁ」
多分、いや完全に起こしちまったな
『寝てると思ってたならかけないでくださーい』
ごもっともだな笑
そのとーりだわ、フジすまん
「すまんすまんwまぁ聞けって」
『なに?眠いんだけど〜』
「へーへー、…フジってさぁ」
『うん』
「土日予定埋まってないよなぁ?」
お願いだから予定入れてるとか言うんじゃねぇぞ…
『埋まってないけど…それがどうしたの?』
よし、よしよし
心なしかフジの声が不満そうだったけど
そんなん無視だ、無視
「俺さ、福引で温泉旅行当たったんだよ」
『…自慢ですかヨーキーさん』
「ぶはっ」
フジの意外な返しに俺は思わず吹いていた
自慢ってw
それはねぇよジーフーさんよぉ笑
「自慢とかじゃねぇよ…w」
『じゃあなんなのさ…』
少しばかり半笑いで返すと
ますます機嫌を損ねたような声でフジが言った
そういうとこも可愛いとか思う俺はそろそろ末期だな
「二人組のやつだったから、一緒にどうかと思ってさ」
『……はい?』
んだよ、その返し…
「あ?嫌なの?」
やべ、ちょっと怒ったような口調で言っちまったかな…
『い、いえいえ!そ、そんなわけないですよ!』
よし、よしよし
計算通りだ
「じゃあ決まりな、準備しとけよ」
俺はそう言って反論される前に電話を
一方的に切った
…ちょっと強引すぎたか?
いや、むしろよかったのかも…
まあこれで約束が取り付けられたわけだ
今日は金曜日だから明日が旅行だな
あー……、すっげぇ楽しみ……
今日は取り敢えず10時辺りまで1回寝て、
それから準備して実況でも録るかな
俺は上機嫌に鼻歌を歌いながら寝室まで足を運んだ
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