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居眠り K,side
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K,side
…フジが、寝てる
電車が動き始めてまだ5分も経ってないのに
朝早いし無理もないか
昨日も早朝に起こしちまったしな…
なんだか悪いことしたな
ちょっと強引だったな、反省しよ
「んぅ……」
フジは気持ちよさそうにすやすやと寝息を
たてながら、口をもごもごと動かしていた
くっそ……なまら可愛いんだけど
「……」
俺は前の席のフジに手を伸ばして
ゆっくりと起こさないように頭を撫でた
髪、めちゃくちゃさらさらじゃん
俺の髪の毛とは大違いだ
まあ俺髪の毛染めまくってるし違いがあって当然なのかもしんねぇけどさ
…あ、ここ寝癖ついてんな笑
かーわい…写真撮っとこうかな
ズボンのポケットからスマホを取り出して
カメラを開いてフジに向けた
パシャ、と音はなったものの
一向にフジは起きる気配はない
…まーだ口動いてんな、何してんだ?
つか、唇赤いなー…肌も白いし、
…ちょっと触ってもいいかな、いいよな
俺は再度フジに手を伸ばして今度は
フジの頬をそっと撫でた
「…んだこれ、餅みてぇ」
あ、つい思ったことを口にしてたみたいだ
でも本当に餅みたいだ、白くて柔らかい…
唇も、いい…よな
頬に置いていた手を口元へ滑らせて
ふに、と唇を触った
「…くっそ可愛いな、おい」
キスしてぇ…
今周りに誰もいないし、したらダメかな
……いや、
眠いからって俺を電車内で一人ぼっちにする
フジが悪い
よし
俺は少しだけ前屈みになって
フジに顔を近づけてゆっくりと…
触れるだけのキスをした
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