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あーん
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「ん、天ぷら美味しい…!!」
キヨのも美味しかったけど天ぷらもやっぱり美味しい…!!
衣サクサクだ!これにしてよかったぁ…
「ん、ほんと?」
キヨはもぐもぐと肉を噛んで飲み込むと
俺を見て笑って言った
「うん、すっごい美味しいよ」
「俺にも1口くれ」
「いいよ」
俺は素直に頷いて弁当をキヨの前に
差し出した
「え、あーんしてくんないの」
「え……」
キヨはなんだか不満げにそう言った
き、キヨってそういうの嫌いだったのに…
今日はいったいどうしたんだろ…
「ほら、はやく」
キヨが俺の足を軽く蹴って急かし始めた
じ、地味に痛い…
「わ、わかったよ」
俺は素早く天ぷらを箸でひとくち分に切って
キヨの前に出した
「…あーん、って言って」
…え??あ、あーんって??
それは流石に恥ずかしいって……
「言えよ」
キヨはまた俺の足をげしげし、と
軽く蹴ってくる
…仕方ないなぁ…奢ってもらったし……
「…あ、あーん」
「あ……」
キヨはぱく、と天ぷらを含んで
箸から唇を離した
「……うま」
「でしょでしょ!」
「うん、美味い」
キヨはこく、と頷いて
口元を抑えていた
心なしかキヨの顔が赤い気がする…
どうしたのかな?
あー…弁当美味しいなぁ
俺は窓の外に視点を戻して
弁当を食べながら窓の外の景色を堪能した
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