アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
夕飯
-
「うま!!!!」
「キヨ声大きいよw」
「いやでも、マジでうまい」
「はいはいw」
変わらないキヨの大きな声に、自然と
笑が零れていた
キヨは満面の笑みで刺身やらなんやらをつまんでいた
おーし、俺も食べよう
どれがいいかな、やっぱりマグロかな…
でもでも、鯛とかも美味しそうだし…
ん〜〜……
「よし、やっぱりマグロだ」
俺は狙いを定めてマグロを箸で掴んだ
あとはわさび醤油につけてっと…
美味しそう……
わさび醤油をつけたマグロを口の中に
放りこんだ
「うわ!!うま!!!!」
美味い、これは美味すぎる、革命だ(?)
口の中で消えたよ、お魚さんが…
「お前も同じ反応してんじゃねぇかw」
キヨは顔を赤くして、俺を指さしながらげらげらと笑っていた
「だって…美味しいんだもん」
本当のことだし、仕方ないよねぇ?
てか、指ささないの、キヨったら…
「フジ、茶碗蒸しも美味いぞ」
キヨはそう言って端の方に置いてあった
茶碗蒸しを指さして言った
茶碗蒸しかぁ、俺結構好きなんだよね
なんていうか…柔らかい味がするよね
「うん、ありがとう」
まだ暖かい茶碗蒸しの器を手に取って
蓋を開けると、ふわりと出汁の香りが漂った
「ん〜…美味しそう」
俺は手元にあった小さめの木製のスプーンで
茶碗蒸しをひとくち分掬って口に運んだ
「ふぁああ……」
なんだこれ、すごい…美味しい……
美味しすぎて変な声出た…なまら美味い…
「変な声出すなよw」
キヨは俺を見つめて満足そうに笑いながら言う
「仕方ないべや、美味いんだよこれ」
「まぁな、フジが好きそうな味だもんな」
「…そんなのわかったの?」
「……っ、…うるせ、はやく食えよ」
キヨは急に眉をしかめて気まずそうに
俺から顔を背けてしまった
どうしたんだろう、ちょっと顔赤い?
具合でも悪いのかな…
「……?うん」
俺は少しばかり疑問を抱きながら並べられた料理を食べ進めた
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
18 / 25