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しあわせな女の子・・・・4
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そこそこにしゃれていてそこそこに美味しい、値段もそこそこリーズナブルな新宿歌舞伎町の和風(つまりありふれた)ダイニングで、3時間ほど会社の同僚達と夕食兼ねて騒がしく飲んでいる。
彼らといるとき、ボクはとてもうまく気配を消していると思う。
スーツをきたボクは178センチの決して痩せすぎない男で、男の人から見れば特に自分より優れたところのない同性で、女の人たちから見れば特に気をひくところのない異性といったところ。誰もボクがエッチな女の子だなんて思っていないだろう。
心がけて男としての外観は清潔に保っているし、振る舞いも当たり障りく穏やかだ。職場での義務や責任から逃げることもないし、求められる人間関係にも応えている。
そうやってボクは世界に溶け込んでいる。
不思議とボクは女の子としてこの世界に受け入れられようとはあまり思っていなかった。
ずっと女の子になりたかったし、今だって日に日に女の子になっていく(気がする)自分の体に喜びを感じている。けど、鏡の中の見慣れた細長い顔は、女の子になったからって可愛らしくなるわけでもないし、肩幅や大きな手はボクが思い描く女の子のものではない。
見た目のまま男でいる方が楽。
そうなんだ。ボクはわりと現実が見えている。おかあさんがいつも夢の中にこもっていたから、ボクは自分を内側からじゃなくて外から見る訓練をしていた。
現実越しにボクを見ているってこと。ボクには存在感なんて必要ない。
「伊藤、飲めないんだっけ?」
不意に向かい側から先輩に話しかけられた。ああ、この先輩とは初めて飲む。
「あ、はい。一口二口しか」
「ふーん。でも顔赤いぞ」
「そうですか?ちょっと暑いかなあ」
人酔い気味だ。そろそろ帰れるといいんだけど。先輩が話しかけてくれたんで、立ち上がるタイミングができた。
「ちょっとトイレ行ってきまーす」
ボクが立ち上がると、ここで一旦会計しますかとの声が上がった。
計算を任せてトイレへ向かう。
最近のトイレは、男子用だからって例の小便器はなく個室が並んでいるから、ボクはあの忌まわしい立ち小便というやつをさらすことは会社でも外でもほとんどなくなった。
あれは本当に男性差別だと思っていた。ボクが女の子でなくったって、男同士ってだけで他人とちんぽからの匂い立つ放水を見せ合わなきゃなんて嫌なもんだった。
個室の便器に座ると、ちょっとほっとする。
今日は最初から飲み会だってわかっていたから、スーツの下はかわいいランジェリーというわけではなかったけど、それでもお気に入りのピンクのシースルーのローライズパンツがボクの股間に張り付いていた。それをズボンと一緒に膝まで降ろして、小さなちんぽ──大きなクリトリスをつまみ、ちょろちょろと放尿する。
ボクが、心は女の子なのにちょっと変わってるとしたら、この小さなちんぽ──大きなクリトリスにとても愛着があるってことだ。キンタマは邪魔だなって思うんだけど、これを取り払って膣を作ろうってことは今まで考えたこともない。
おまんこならもう持ってるもの。
先週彼にたっぷり精液を注いでもらったのをボクのおまんこが覚えてる。ボクの体のあらゆる場所は、彼に舐められたり、かじられたり、精液を注がれるたびに、女の子になっていく。ボクの心に近づいていく。
彼のおチンポを思い出しながら、ついおしっこの後のクリトリスをいじってしまった。射精したかったけど我慢。
次はいつ会えるのかな。
トイレットペーパーでクリトリスを拭い、慎重にパンツの中に収めてズボンを上げ、水を流して個室のドアを開けたら……。
「あ……」
洗面台の鏡越しにさっきの先輩と目があった。
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