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決意~二次創作弱虫ペダル銅橋正塔
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日本行きの支度を終えて、父二人に挨拶に行った。
正父は、おう、行ってこいだけだったけど、塔父は、僕をじっと見た。
僕らに話したいことがあるね。
はい。
二つあります。
一つは愛音(あると)のことです。
僕の気持ち、正面から伝えてみようと思います。
もう一つは
二人を見る。
一つめの内容で既にたじろいでいる正父に対し、塔父はいつものように、落ち着いてコーヒーを飲んでいる。
そのまま日本に残って、箱学を目指そうかと思うんです。
正父の口がぽか一んとあき、塔父でさえ片眉を上げた。
何でまた…
何て言ったらいいんだろう。
アクロバットをずっとやってきてるうちに、バイクに正対してみたくなったっていうか…何ていうか…
70秒たっぷり考えて、やっと絞り出した。
父さんたちの母校の、
後輩になってみたくなったんです。
立馬(たつめ)がドゴール空港まで、送りに来てくれた。
日本に行って万一の時は安藤ってのを頼れ。
ただ、通常時は話もするな。
日本では
ヤクザはゴミだ。
人情厚いうちのおやじでも、日本の社会でははみ出しものに過ぎないんだ。
わかってる。
立馬ありがとう。
ハグると、立馬はたじろいだけど、強い力で抱き返してくれた。
さよならフランス。
さよなら立馬。
父さんたちを頼むね。
旅客機がとぶ。
一秒ごとに、日本が近くなる。
愛音が近くなる。
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