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お月見どろぼうバトル~腐二次創作弱虫ペダル金荒
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今夜は中秋の名月。
三重県四日市の方に
お月見どろぼう
の風習を聞いた。
日本のハロウィンともいえる。
ざっとこんな行事。
もともとは
中秋の名月に、飾られているお月見のお供え物(お団子)を子どもたちが“盗む”風習なんだって。
かつては子どもたちは
月からの使者
と考えられていたそうで、
この日に限って
盗むことが許されていたのだって。
子どもたちにお団子を盗まれることは月の使者にお供えが届くわけで縁起が良い。
農作物が豊作になるともいわれているほか、
盗んだお団子を食べた子どもは長者になる
とか、
七軒盗んで食べると縁起が良い←すごいな
ともいわれていたとか。
子どもたちは、
竿のような長い棒の先に針や針金をつけたものを使ってお団子を盗む
ので、
お団子を縁側の
盗みやすい場所に置いていた
ようです。
現代ではハロウィンのように
トリックオアトリート
ならぬ
「お月見ください!」
「お月見どろぼうでーす!」
みたいに声をかけて各家を周り、お団子やお菓子をもらうパターンのようです。
月の光のもと、という不分律も、安全の確保のために、夕方までとする風習にかわってきているようですね。
四日市全域ではない、と今注意されました。
うむ。
確かに(^^;)
ってんで…
四日市出身のやつから聞いた。
うちもやろう。
しかも俺らで泥棒撃退すんだ。
今晩は楽しいぜ!
ペイント弾入りの銃を渡されて面食らう。
ひろたすが、クラスメイト連れて襲撃に来るらしい。
防衛するのか?
四日市や愛知では取られっぱなしだろう?
それじゃあおもろくないじゃねーか。
困難を突破してからの団子だろ?
やすともが指し示すお月見団子山は、ご丁寧にも一つ一つ個包装されている。
奪い合いで地面に落ちても食べられる工夫。
こういうとこ、やすとも、細かい(笑)。
来るぞ!
やすともが銃を構える。
つられてオレも構える。
攻めてくるのは誰だ。
敷島と、中野と、松田。
女子名前知らんの二人。
あんどひろたす。
ペイントついたやつは死者。
終わってから同情一個やる。
こっちもペイントつけられたら死ぬ。
死ぬなよ真護!
攻め手が撃ってきた。
やすともが用意した遮蔽物陰に転げ込む。
銃をかまえるものの、子ども相手に発砲する気になれない。
向こうが容赦なく撃ってくるのをよけながら、物置から、水性ペイントの缶と細刷毛を取ってくる。
バカ、銃でいいんだヨ!
悪いなポリシーだ。
援護してくれ。
やすともの弾幕の合間を縫って走る。
敷島君と中野君に、一刷毛ずつ。
松田君はよく逃げたが、団子の寸前でやすともに刷毛られた。
(やすともも銃を捨ててくれた。さすがオレの愛妻だ)
ひろたすと、女子は意外によく健闘している。
刷毛にたっぷり含ませて、ひろに放ったが見事によけられた。
その隙にたすくがやすともを『殺し』、団子の大半をゲットしていく。
くうっ!
追いすがろうと体を返したまさにそのタイミングで、女子の一人にペイント弾を当てられた。
俺も『死んだ』。
みんなで団子を分け合った。
生き残ったのはひろたすと女子。
多めに団子を取った。
『死んだ』松田君たちには、敢闘賞として果物やら文具やらが渡された。
ずりー!
そっちのほうが良かった!
と叫んだのはたすくだ。
俺らの敗因は何? と聞くと、ひろが女子等と笑い合った。
騎士道精神。
真護父さんは絶対女子撃たないと思ったからね。
やすとも父さんは撃つと思ったのかヨ!
撃ったじゃん!
呆れたね。
子どもらにワイワイ言われて、ぐうの音も出ないやすともだった。
手を振って帰る子どもらを、思いっきり手を振って見送る。
女子はひろたすが各々送っていくそうだ。
自分らもかなりの騎士道精神じゃね?
小5のわりにはダンディズムだな。
誰に似たんだか。
俺のつぶやきに、やすともがくすっと笑った。
来年はりベンジだ!
おいおい。
来年もやんのか。
翌年は参加者が増えすぎて、地区センターの体育館を借りる羽目になるとも知らない無垢な我々がそこにいたのだった。
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