アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
カイジ~二次創作弱虫ペダル明早新開目線
-
乗り潰したって?
ジャイアント。
ちょっと不調になっただけだ。
それを乗り潰したって言うんだよ世間では。
先輩に気づかれる前に、取ってこれんの?
こ、これから行ってくる。
いそいそと、別の言い方で言うとこそこそと、寿一はショップ方向へ消えた。
ところがだ。
右へ曲がって消えたはずの寿一が、ひょいと左角から出てきたのだ。
手品?? …は、総北主将殿の特技だ。
もう一人の寿一はものすごく不安げで、右といわず左といわずキョロキョロみている。
別人だ…服装も違う。
にしても似てる…と見ていると、
いたぞ!!
大きな声がかかったかと思うと、十人超の黒服が走り寄って、寿一似を確保した!
放せ!
地下はいやだ!
地下はいやだあああ!!
引きずられて去ってゆく。
塔一郎が携帯を出そうとしたけど、目でやめさせた。
関わりになれるレベルのことじゃないと直感したからだ。
“かれ”が連れ去られるのと入れ違いに、ジャイアントを押した寿一が来た。
何だ
わかんね。
ちょっと主将に似てましたね。
そうか?
それでかな。
ショップでやつらに顔を覗き込まれた。
引きずっていかれたあの男。
カイジとか呼ばれていた…
どんな運命が待ち受けるのか。
まだこどもの俺たちには、計り知れない運命が待ち構えているのだろうな…
待たせたお詫びだ。
塔一郎には何かおごる。
俺には!!
おまえは自腹で頼む。
少しきいっとなってみせつつも、穏やかな大学生活。
あの人も俺たちと同じくらいの年頃。
無事を、祈った。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
97 / 100