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激坂~二次創作弱虫ペダル小野田
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ぼくの家は坂の上。
だからみんな、来てくれない。
ぼくも悪くて呼べない。
遊びに行ったり遊びに来てもらったりしたいです。
ああ。
二年生の時の作文だ。
あのときTくんが言ったんだ。
違いまーす。
小野田んちは坂の上じゃなくて激坂の上でーす!
げらげらげら。
みんなが笑って…
ぼく、それから人を誘わなくなったんだ。
何が激坂や。
表門坂ほどもないやんか。
いや、小二には裏門坂以上に思えるだろ。
そらまたスカシらしい言いぐさやな。
ならおんどれは小野田くんが坂のせいでひとりぼっちやったのをしょうがないって言うんか!
違う。
ただ、
今泉くんは言葉を止めた。
そして改めて言ってくれたんだ。
この坂が、
この坂だから、坂道を俺らに繋いでくれたんだって…思った…
最後は小さくうやむやになったけど、ぼくにはちゃんと聞こえた。
ねー、二人ともきょう泊まっていくでしょう?
階下から、母さんの声だ。
こんな夜を母さんも待ってた。
ぼくは今、最高に幸せです。
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