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gr×utu お前がいない世界なんて(竜樹のこ様リクエスト)
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部屋に入った途端
俺の大嫌いで愛しい匂いが鼻をついた
その原因のクズはソファーでくつろぎながら
タバコの煙をフゥーっと吐き出す
俺はソファーの近くまで行き呼びかける
「おい大先生、ここは禁煙だと何回も言っているはずだが?」
そうするとゆっくりとこちらを向きながら笑顔でこう答えるのだ
「あぁグルちゃん、おかえりなさい」
ため息も出ないほどにこの家に馴染みつつある大先生は
何を考えここにいるのだろうか
とりあえず
俺は嫌いな匂いの発生源を潰しにかかる
「あああ!?!?火つけたばっかなんやでそれ!!」
「黙れ、吸いたいならベランダ行け」
「嫌や!寒い!」
「ガキか」
「暖かい所で吸いたいんやもん!」
「煙草なんて吸ってないで運動しろヒキニート」
「…」
観念したか…?
「…大先生、お前そろそろ死ぬと思うぞ」
…煙草を持ってベランダに向かうクズに呆れが隠せねぇ
だが
こっちを向いて
「死ぬ時はグルちゃんも一緒やで」
なんて微笑むから
あぁ、それもいいかもな…なんて
思ってしまった自分の顔を殴ろうと思う
「俺が先に死んだらすぐ追ってこいよ」
「当たり前やろ、」
「「お前がいない世界なんて色が消えると同じことだ」」
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