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ゆきごころ-おまけ「まもたん女湯を覗く!?」の巻(上)
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◎まもたん女湯を覗く!?
入りなれた志朗宅のお風呂。いつものように男湯に入ったつもりだった葵琉ですが―――。
――――――――――
今日の(シロん家の)夕飯は巨大エビフライだった。
お皿からはみ出すエビフライは、おかみさんの手料理で俺が2番目に好きなやつ。
試験は全然ダメだったけど、おかみさんのご飯食べたらちょっと元気が出た。
「先にお風呂行っといで」
「うん~」
もう何十回と入ったシロん家のお風呂に向かって廊下をペタペタと進んでいつもの暖簾をくぐった。
「あ」
幾つもある脱衣所のカゴのひとつに浴衣とタオルが置かれていた。
誰か入ってるんだ……。
昇段審査が全然ダメだったから正直、沢井流の人と一緒に入るのはちょっと気まずい。
もうちょっと後にしようかな……でもシロの部屋に戻るのも面倒くさいしまあいいや。
ガラッと引き戸を開けるといつもと違う華やかな入浴剤の薫りが身体を包んだ。
「え!?」
派手なピンク色の湯船から洗い場で身体を洗っている人に視線が移った瞬間、ピシャッと戸を閉めて回れ右した。
やっちゃった……。
女湯だ!
間違って女湯に入っちゃった!
色白の肌に長い黒髪、後ろ姿だから胸までは見てないけど俺覗きだ。
覗きになってしまったんだ。
どうしよう?
とにかく逃げなきゃ!!
バスタオルを腰に巻いて着替えを掴んで外に脱出して、周りに誰も居ないのを確認する。
よし!
ここはひとつ男の聖域に逃げ込もう。
「あれ?」
廊下の反対側にある暖簾を見て足が止まった。
反対側の暖簾は赤地に白で「女湯」と染め抜いてある。
こっちの暖簾は藍地に白の「男湯」だ。
なーんだ。
俺悪くないじゃん!
中の女の人が間違えて男湯に入ってるんじゃん。
って男湯に引き返そうとして、待てよと立ち止まった。
いっくら俺が間違ってなくても女の人が入っているって分かってて俺が入ってったら本当の覗きだ。
仕方ないからシロの部屋に帰ろうとしたら男湯の引き戸がガラッと開いた。
「入って来ないのですか?」
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