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悪鬼襲来-5
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「志朗と虎太郎も学校が片付いたら来るように言ってあるから心配するな」
シロが来るなら……行こうかな。
でも5人って微妙な気がする。
「あ、そうそうもう一人来るんやった。俺の心の友で大恩人なんやで」
「お前、俺の事あれだけ唯一無二の心の友って言っときながら」
「ちゃうねん、悠夜くん。これには深いわけが」
鶴岡先輩の心の友って事は恐らくギャンブル仲間だろうな。
話も合わないしやっぱり止めとこうか……。
「あ……」
「ん?」
「あの……さ。俺やっぱり今日は帰る」
「えー!? 何でぇ? 一緒にお肉食べよやー。みんなで食べた方が楽しいやん。国産黒毛和牛やで」
鶴岡先輩の声が大きいから前の長椅子で順番待ちをしているおじさんがチラッと振り向いた。
俺たちが喧しいのを咎められたのかと思ったけど、どうもそんな感じとは違う。
あ……そっか……。
俺は眼科だけど内科とかの患者さんは好きなもの勝手に食べれないんだ。
病院の待合室でする話題じゃない。
とりあえず外に出る事を提案すると、それを了承と取った鶴岡先輩にそのまま悠夜おじちゃんの車に押し込まれてしまった。
「もう一人来る人ってどんな人?」
「俺も今日初めて会うねん」
「は?」
初めて会う相手が心の友って、やっぱりこの人が考える事は全くわからない。
「悠夜くんに紹介してもろたんやけどな。俺の一生のお願いを聞いてくれた人なんや」
鶴岡先輩は深く聞いて欲しそうなオーラを発してるけど、この人の一生のお願いなんてどうせロクでもない内容だからここはスルー。
「おじちゃん」
「ん?」
「おじちゃんは会ったことあるんだよね?どんな人?」
「それは会ってからのお楽しみだな」
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