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第一試練 梓磨蓮side
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ガチャ。と音をたててドアが閉まる。
2人でベッドに腰がけて、沈黙。
左腕にはずっと陽向がしがみついてて、そんなに暗くないはずなのに部屋に入る前よりも体調が悪そうだった。
2ついっぺんは欲張りだったのかもしれない。
俺は何一つ恐怖症を持っていないから、どれだけ怖いのかも分からない。こういう時何を言ってあげたらいいのかも分からない。
好きな人の悩みを一緒に考えて解決していける立場なのに…俺は役に立っていないんじゃないか…それに対人恐怖症なのに俺とルームシェアなんかして…俺邪魔なんじゃないのか…
陽向が望むことなら俺は何だってする。俺の世界の中心は全て陽向だから。
好きで好きでどうにかなりそうなこの気持ちを一体いつまで抱えておかないといけないんだろう…
左腕で小さく震える俺の愛しい人を見ながら俺はそんなことを考えていた。
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