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第一試練 奏明陽向side
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暗いー。狭いー。嫌だ。誰か…誰か!助けて。
暗所恐怖症,閉所恐怖症になった時のことを思いだす。
蓮と少し暗くなった密室状態の寝室に入り、どんどん自分の体調が崩れていくのを感じる。
恐怖症になった時のことを話せば、なんてことの無い普通の昔話のようなもの。でも俺にとってそれは死ぬよりも怖いことだった…
右にずっと黙っていてくれる蓮の腕にしがみつく。「誰かがいる」ただそれだけで、俺の恐怖は少しだが和らぐ。
いつだってそうだ。何かの恐怖症が起こったときいつも傍にいて、助けてくれるのはいつもいつも蓮だった…。対人恐怖症,接触恐怖症があるにも関わらず、その恐怖症が起きない人物は世界でたった1人…蓮だ。蓮がいなくなったら、生活していける気がしないと思うのは、少し考えすぎだろうか…?
蓮はどうしていつも俺のことを助けてくれるんだろう…
いつからか気になっていた疑問はいつ解決するんだろう…
薄れゆく意識の中俺はそんなことを考えていたー。
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