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陽向の真意。 梓磨蓮side
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陽向に目隠しと拘束を解いてもらって、久々の自由と光を受ける。
服も着直して、陽向に向き合う。
「それで…さ、さっきのどうゆうことなの?」
「……だって…蓮ここ…出ていくんだろ?」
その質問に少し動揺する。確かに出ていこうとは考えていた。でもそれは陽向に秘密にしていたことだし、なんで陽向がそれを知っているのか分からない。
そこではっとする。よく見れば押し倒された部屋は俺の部屋で、辺りには何も無かった。
「何で荷造りなんか…してるの?」
そうゆうことかと合点がいく。押し倒されたい欲望が不意に叶ってしまって思考停止していた俺に投げかけていた質問がフラッシュバックしてくる。
「俺!何かしたなら謝るし、やってほしいことあったら頑張ってするから!…だから出ていかないで…俺を1人にしないで…お願い…」
そう言った陽向の目にはどんどん涙が溜まっていた。
「陽向…俺な…辛いんだよ。」
涙を浮かべ、必死な陽向を見て、自然と言葉が出てくる。
長く長く閉じ込めていた想いが溢れ出る。そしてそれは同時に陽向を裏切ることになるんだろう……これで本当に…終わり。
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