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1度目。 梓磨蓮side
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そこから並んで登校するけど、俺はただただいたたまれなくて、どうしたらいいのか分からなくて、フリーズしていた。
「──で────だったんだ」
陽向の声が何かを発してるけど今の俺はそれどころじゃない。
この気持ちがバレたらどうなる?拒絶されて、もう友達ですらいられなくて、離れていってしまう…。
だったら─。
「蓮?聞いてる?」
突然顔を覗かれる。ただそれだけ。それだけのことで過度に驚き、どんどん体温が上がっていく。顔が熱くなって、鼓動が高なって…
「好き」その言葉がポロッと口から出そうになる。でも言えない。伝えてはいけない。
何故か感じたこともない苦しさに涙が出そうになった…。
「っ!…ごめん」
そう言って、自分の気持ちから逃げるようにその場を離れた。
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