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{休日}
月「・・・。」 {時計を見る}
【10時21分】
(早く来すぎちゃったな。) あと40分近くもあるじゃん
今日は部活が無いから山口とバレーシューズを見に行くことになった。
まぁ向こうはいわゆるデートだと思ってるんだろうけど。
(仕方ない。どっかその辺を「ツッキー!」)
月「!」
山「ごめん待ったー!?」 タタタ・・・
月「え、いや待ったっていうか・・・。今日待ち合わせ11時じゃなかった?」
山「そうなんだけど、もしかしたらツッキー早く来てるかなって思ってさ。」 えへへ
月「・・・。」 ズキッ
山「じゃ、行こっか!」
月「・・・うん。」 ザッザッザッ・・・
山口は昔からよく笑う奴だった。
自分は昔からその笑顔を見て来て、本当に楽しそうにしてるその笑顔を
見るのが好きだった。
でも最近はその笑顔を見ると胸(むね)が痛くなる。
もし僕が好きじゃないのに付き合ってるって知ったら、山口はどういう顔
をするんだろう。
僕はただ山口と友達としてずっと一緒にいたかっただけなのに、僕に言葉
で山口が自(みずか)ら離(はな)れいくかもしれない。
山「~でねー!」 ザッザッザッ・・・
月「・・・。」 ザッザッザッ・・・
そんな結末(けつまつ)には絶対になりたくないから。
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