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知りたい
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side香
油断した。蜜は起きていたのか?
仕方ない、何事もなかったかの様に振る舞うのが得策だろう。
「どうしたの蜜?」
「あ、あの。その、さっき…き、き、」
しどろもどろになりながら何か言おうとしている。多分さっきのキスのことだろう。
くっそ、理由聞かれたら誤魔化せないだろ。何て言う…俺。
いや、待てよ。蜜は起きていたんだろう…それでキスを受け入れたってことは俺のこと満更でもない…?
でも蜜のことだ、優しいから拒めなかったとか…
俺を怒らせたら家を追い出されると思った?
分からない。
「香さん、き、キスしましたか…?」
プルプルしながら聞いてくる。
「そうだね、でもそれがどうしたの?」
蜜の気持ちがわからなくて、つい試すような言葉になってしまった。
蜜に好きって言って欲しい。そんな欲望からか蜜の心を聞き出そうとする言葉…。
でも少し刺を含んだ言い方になってしまった。
もし、もし蜜も俺のこと好きだったら嬉しいななんて…
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