アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
お前も
-
......
「 ぐるちゃん 。」
「 なんだ大先生 。忙しいから後にしてくれないか 」
「 えぅ ... 構ってよぉ ! 」
そんな何時もの会話を 、毎日も飽きずに続ける 。
多分 、大先生だから 。
「 ぐるちゃん 。」
また始まった 。... でも少し違う気がした 。
俺は言葉が詰まり 、なにも言わなかった 。
否 、言えなかったんだ 。
「 好きだよ 」
こんな一言で俺は凄く動揺して 。
何時も見る顔ではない真面目な大先生は
ぎゅ、と俺の身体を抱きしめた 。
「 ぐるちゃんの傍にいたい 。」
そっ、と俺は抱きしめ返す 。
その時の大先生の表情なんて
見なくても分かった 。
酷く 、俺は冷静で 。
「 なぁ 、大先生 」
「 うん? 」
「 俺は誰とも付き合わないよ 」
「 え? 」
そんな間抜けきった声を聞き取れば
抱きついていた手を離し 、
相手の胸を押して 。
お前も
どうせ一緒だろ
って 、
訴えたくなった 。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
1 / 10