アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
42
-
「だから‥」
「‥ん」
「俺と結婚して?」
「!?」
ビックリして。
抱き締める腕を緩めて稔さんの顔を見る。
だっていきなり結婚って‥言われても、この人何かちょいちょい間違ってる気がする。
「え、あ‥結婚?」
「そう。」
「‥」
当たり前と言わんばかりの返事に突っ込むべきなのか本気で悩む。
そもそもどこから突っ込むべきか分からない。
「はいって言わなきゃずっとこのまま離さない」
「選択肢ないじゃん」
「あるよ」
「?」
「ハイかイエス」
「‥」
突っ込むべきじゃなかった、うん。
「返事は?」
「‥結婚しない」
「‥結婚しろ」
「しない」
「しろ」
「しないよ」
「なんで?」
「‥」
顔を覗き込むように首を傾ける稔さんをちらりと見てから視線を外す。
「だって‥はいって言ったら‥離すんだろ?」
「!」
ずっと抱き締められたままは困るけど今離されても‥
「そんなの‥困る。」
「‥」
反応が無くて不安になりもう一度ちらりと稔さんを見る。再び重なった視線の先には、大きな目をした稔さんがいた。
「‥あ゙ー、もうっ!」
「わっ!っん‥っ」
抱き締められたまま体が押し倒され唇が重なった。
いつもはこんな乱暴なキス‥してこないのに、噛みつくような余裕の無い唇が俺の下唇に吸い付いた。
「ん‥‥っ‥」
「‥ん‥永久っ」
稔さんが下唇を吸う時は舌を欲しがってる時。
そんな癖知ってるよ。
知ってるから、俺は下唇を吸われると唇を開ける癖がついた。
「んっ‥あっ、はあ‥」
「‥っ」
背中と頭の下で抱き締め続ける腕に力が入り体が密着したせいですぐに入り込んだ舌は深く深く絡みつく。
しがみ付くように首に腕を回した。その腕の中は、気付けば俺の大切なモノでいっぱいだった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
42 / 69