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目が覚めて
稔さんの腕の中に居て
暖かい体温と
心地良い空気に
幸せだと‥そう感じた
稔さんのベッドは何度も嗅いだ事のある稔さんの匂いがして、この匂いにまだ慣れない俺の胸は少しだけドキドキと脈打つ。
聞こえる寝息に安心して目を閉じる。鬱陶しくなるくらいの幸福感と、どう向き合っていいのか少しだけ戸惑ってしまう。
しばらくして微かに身動ぎをした稔さんに声を掛けた。
「おはよ‥」
「‥起きてたの?」
稔さんは幸せを怖いと言った。
俺もそう思う。きっと同じ事を思ったんだ。こんな幸せを感じてしまって‥きっとこれと同等の不幸がこの先に待っているんだと、それでもこの幸せを手放したくないと、そう願った。
この幸せを無くしたくないのだと‥
稔さんはやっぱり幸せは怖くないと言った。
自信があるのだと‥そう言った
「稔さんて基本自信家だよな‥」
「自信あるんだ、仕方ないだろう?」
俺は自信が全く無いんだ。嘘を吐いた訳じゃないけど稔さんの真っ直ぐな気持ち程‥きっと真っ直ぐでは居られない。
「じゃあ俺を信じたらいいんだよ」
稔さんは‥
自分の気持ちも俺の気持ちも信じてるから自信があると言った。
ただの自信家のクセに、俺の事を信じてるから自信があるだなんて‥あんな幸せそうな顔して言われたら、俺は自分に自信が無くたって俺を信じてくれる気持ちを信じればいいんじゃないかって思ってしまうんだ。
「永久‥」
「ん、稔さん」
俺を信じる稔さんを‥ただ信じれば、それだけでいいんじゃないかって。
想いが伝わって来るような、優しく何度も重なるこの唇を受け入れてしまえば、難しい事なんか何も無いじゃないかって‥そう思えてしまう。
だから‥だからさ、言いたくなるんだ。
「ん、稔‥さっ」
「‥ん」
「は、ん‥みの‥るさっ」
「ん?」
「は‥っ、好き‥稔さんっ」
「っ‥」
伸ばした腕を首に回してぐぐっと距離が近付いた。大きく開いた足の間に入り込む稔さんに、腰を擦り付けると絡まる吐息が熱さを増す。
「積極的だね」
「ん、稔さんっ」
「俺のせいだって反抗しないの?」
「っ、稔さんの事好きな‥俺のせいっ」
「‥」
服の隙間から肌を辿る指先に、俺より少し低い声。
言い出したら止まらなくなる程好きだ。好きの言葉が安っぽく聞こえる程、稔さんが好きで好きでたまらない。
稔さんの止まった動きに、どうしたのかと近過ぎる顔を離す。
「稔‥さん?」
「‥素直な永久は小悪魔過ぎて調子狂う」
「っ、んっあ‥っ」
赤らむ顔を隠すように俺の首筋に顔を埋めて。腰を強く押し付けながら下着の中に侵入した指先は集まるシワを丁寧になぞった。
「み、稔さ‥っ」
「そんな甘い声で呼ぶな。」
自覚してる。
ワザとでは無いんだけど、スッキリした気持ちのお陰かいつもより素直でいられるし、いつもより甘い声が出てる事気がする。
そしてそれに乱されてる稔さんも‥
「稔さ、っ!」
一気に服を剥ぎ取られ、ぐいっと腰を持ち上げられてしまった。
ガバッと開いた足のせいで色々と丸見え。
「ちょ、ちょっとこれ!無理っ」
「無理じゃない」
「‥~っ」
無理だって!
稔さんは普通に座ってるからいいけど、顔まで持ち上げられたお尻が恥ずかしくて顔を腕で覆う。
ちょっと苦しいけど稔さんの身体に背中がくっついてて支えてくれてるから‥大丈夫とかそういう問題じゃないっ!
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