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target4-11.治まらない
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「もっと力を抜け」
「無理に、決まってんだろ…ッ!」
「すぐ良くなる」
「嘘つけ……っあ!!」
反発する狭い肉壁を掻き分け、強引に探りを入れていた指が前立腺を抉った。
強い快感が走って背筋がざわめく。
「此処か…」
一層笑みを深めた璃空は、その箇所を強く抉りながら抜き差しする。
「んッ…止め、ッ…!」
二本に増えた指がバラバラに動き、深くを押し広げる。
普通は入っていかない排泄孔を、嫌悪する男に弄ばれる屈辱。
直視出来ずに、顔を背けて握った手に力を込める。
痛みと圧迫感が徐々に薄れ、血を啜られた所為か、別の感覚が芽生えていた。
「(違う…俺は、感じてなんか…)」
颯都の心の声に呼応するように、璃空が囁く。
「感じているんだろう?」
長く骨ばった指が、颯都の奥へ奥へと侵入してくる。
呼吸は乱れ、汗で髪が張り付いていた。
「違うって…言ってんだろ…ッいい加減にしやがれ、変態が…!」
赤い眼で強く睨んだまま罵る。
この愚かな行為が一秒でも終わる事を祈りながら。
それを聞いて璃空は、無言で蜜のついた指を引き抜き、自身のベルトを外しトランクスを下ろす。
熱く滾った肉棒が姿を現し、濡れた秘孔に当てがう。
璃空が僅かに動かせば、ツプリと亀頭の太い先端が入り込み、身が竦む。
「…ッてめ、いい加減に……く、ぁっ!」
抗議しようとした声は喘ぎへと変わった。
璃空が腰を押し進め、一気に肉棒を根本まで捩じ込んだからだ。
「…好きだ」
迫ってきて颯都は顔を背けるが、顎を掴んで口付けられた。
逃げる舌を巧みに絡めとり、唇を貪りながら脚を押し開き律動を始める。
酸素を求めて息が漏れ、混ざり合った互いの唾液が顎を伝う。
その上激しく揺さぶられ、颯都の目の前がチカチカと点滅する。
漸くして唇が解放されたが、熱い塊が何度も奥を突く。
「ッは!…ぁ、っく……ッ!!」
「ッ……やはりお前とは、相性がいい」
「良い訳、有るか…最悪だッ!」
「口ではそう言いながら、俺に絡み付いて離さそうとしないがな」
「違っ…ん、あっ!」
亀頭をギリギリまで抜き、前立腺を擦っては直腸まで貫かれる。
怒り、苛立ち、羞恥、嫌悪。
様々な感情が交錯し、紅潮した頬と、真っ直ぐ睨んでくる赤い目。
感情とは裏腹に腰は揺れ、動きに合わせてそそり立った陰茎も先走りを垂らして震える。
その姿に、情欲をそそられずにはいられない。
「…厭らしいな」
「誰が…ふざけ、んっ…な……っぁあ!」
璃空は陰茎を握り、同時に一番颯都が反応する場所を見抜いて何度も責め立てる。
「そう、締め付けるな…っ、く…!」
急激な締め付けに、腰を動かしていた璃空は射精した。
「くっ……てめ、」
中に吐き出され、顔をしかめて抗議しようと口を開きかけたと同時に、璃空が屈んで額に口付けを落とした。
思わず唖然とする颯都に、再び刺激が走った。
見ると、璃空が握った陰茎を上下に擦っていた。
「止、めろ…ッ!」
「もう、イキたいだろう…?」
「嫌、だ……ん!!」
身を捩っても、敏感な箇所に的確に刺激を与えられれば、嫌でも腰が跳ねる。
今、俺はこの男を支配している。
璃空は愉悦に口角を上げながらも、スピードを早めて追い詰めていく。
「イけ、見ててやる」
嫌だ。こんな奴に……。
「ッく……んぁっ!」
噛み締めた唇から、悔しげな快感の声が漏れる。
白濁を吐き出し、颯都は乱れた呼吸を整えようとする。
しかし、璃空が体位を変えた事によってまた快感が疼き出す。
「ッ…いい加減に…!」
「まだまだ…足りないな」
「…っ…!」
頸元に吸い付かれ、痛みと共に赤い花が散った。
「お前は、俺のモノだ…颯都」
甘い、吐き気がするような囁き。
指先が腰を撫で、中で膨張した欲望が動き出した。
(相当、俺は末期らしい)
(お陰でこの熱は、一向に治まりそうにない)
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