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target5-11.欲情
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「雪…、落ち着け…」
「無理……落ち着けない」
絶対的不利な状況に追い込まれた颯都は説得を試みようとしたが、脚を掴んでいる雪斗が一気に腰を進めた。
「ん、あぁ…ッ!!待っ…」
「待てない」
制止を訴えるも、激しく律動が開始される。
「あッ!く…、んン…ッ!」
「はぁ…、颯都……!」
その行為は、雪斗の想像を遥かに上回っていた。
普段一つも乱される事のない颯都を乱している。
今まで味わった事がない刺激だった。
理性が崩れ落ち、余裕もなくひたすら堪えていた欲望を打ち付けた。
颯都は懸命に声を歯の奥に閉じ込め、口許を手の甲で隠す。
しかし、雪斗はその手を掴んでベッドに抑える。
「駄目だよ。声、聞かせて」
「っく…あ!」
突き抜ける声が出てしまい、羞恥に顔が熱くなる。
雪斗が無理矢理こんな行為に及んだ事にも混乱していたし、眠気や疲れが判断力を奪っていた。
何より、突き上げられる度に生まれる快感が、颯都の思考をぼやけさせる。
「(もう、訳分かんねぇ…)」
ただただ、波に飲まれていくような感覚。
それに流されそうになる自分を必死で押し留めた。
「止め、雪…っん、くぁ!」
喘ぐ自分の声が死ぬ程恥ずかしい。
いっそ、耳を塞いで、全ての感覚をシャットアウトしてしまいたい。
そうすればこんな……、
「…エロい顔」
見下ろした雪斗が口元に笑みを浮かべて熱っぽい視線で呟く。
「っ…!?」
耳を疑って反論しようと開き掛けた口が塞がれる。
舌を絡め取られ、背筋がぞくりと粟立つ。
「は、ぁ…っ」
雪斗の舌は颯都の咥内を隅々まで味わうように這い、無意識に腰が跳ねてしまう。
それに気付いた雪斗が、蜜を垂らす陰茎に触れ、上下に動かす。
「~…ッ、ん、はぁ…!」
刺激が増して、快感が膨れ上がる。
自分の身体なのに、理性でコントロールする事が出来ない。
唇が離れ、唾液の透明な糸が二人を繋いだ。
「はっ…、ゆ、き…っ」
快感に顔を歪め、射精を我慢しているのだろう。
「颯都…我慢しないで。俺に感じてるとこ…見せて」
「あっ、く!?」
突然律動を再開された事に驚くも、快感は次から次へと襲ってくる。
「ん…ッ、ふ…」
羞恥に蓋をするように目を閉じ、雪斗の手から逃れようと身を捩る。
「…ねぇ、それ誘ってるの?」
「く、違う…っあ!」
乱されながら、必死で快感に堪える姿。
扇情的な表情、艶やかな声。全てに煽られる。
「颯都…っ!!」
雪斗は堪らずに律動を早め、何度も奥深くを突き上げると同時に颯都自身に刺激を加えた。
「ンっ、もう、其れ止めろ…っ!」
あぁ。
清潔好きで規律正しい風紀委員長が、こんなにエロいなんて聞いてない。
「…は、限界…!」
「ふっ…く……はぁ!」
雪斗が颯都の中に熱を放つと、颯都も絶頂を迎えた。
乱れた息のまま、疲れや眠気が襲い颯都の意識は混濁していった。
雪斗は眠ってしまった颯都の髪を撫で、頬に口付けた。
(…好きだよ、颯都)
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