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target5-25.追い詰められる
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止められても雪斗は俯いて黙ったまま距離を詰め、思わずその威圧感に後退る。
「冗談だろ…まさか本気な訳…」
引き吊った笑みを浮かべるが、ついにバスルームのドアに背がついてしまった。
咄嗟に脱出方法を考えようとしたがその前に、雪斗の腕が逃げ道を塞ぐ。
「…やましい事がないなら、脱げるよね?」
「何でそんな事する必要が…。退けよ、雪」
「退かない」
押されまいと睨んでも、雪斗は退こうとしない。
それ所か颯都のワイシャツのボタンを外しに掛かる。
「止め…っ、離せ!」
慌てて押し返そうとすると手を塞がれ、暴れている間にボタンが外されていく。
「…これ、誰に噛まれたの…?」
「……っ」
抵抗しても消耗している所為で思い通りに力が入らない。
ワイシャツを開けられ見えた噛み痕を、その事実を隠されれば隠される程、雪斗の心は荒立つ。
「誰?会長?」
「…お前には、関係無いだろ…」
疲れからか、その声は投げやりに響いた。
それを聞くと雪斗は唇を引き結んで、颯都のズボンのベルトを外しに掛かった。
「は?ッおい!」
流石に危険を感じて遮ろうとするも、雪斗が素早く下着ごと脱がす方が早かった。
羞恥を感じる間もなくワイシャツも脱がされ問答無用で風呂場に引っ張り込まれる。
自分だけが裸で、しかも事情の痕が残った身体をジッと見詰められ、恥ずかしさが込み上げてくる。
「な、んだよ…」
「…やっぱり」
「…ん、ぁッ!?」
ボソリと呟かれた言葉に疑問を返そうと開きかけた口から、思わぬ喘ぎ声が洩れた。
雪斗が後孔にいきなり突き立てた二本の指を、ぐるりと回転させたのだ。
指で絡め取った白濁を颯都に見せ付ける。
「これなに?」
「……ッ」
そんなの、聞かなくても分かるだろ。
平然と答えたかったが、目の前に見たくもない事実を突き付けられると思わず目を背けた。
風紀委員長という、風紀の見本の立場でありながら、痴態を晒してしまっている。
恥ずかしいやら情けないやらで視界を閉じる。
「…後始末は自分でする。お前は部屋に戻れよ」
しかし、それで妥協する雪斗ではなかった。
「後始末してよ。今ここで」
「……は…?んなの、無理に決まってんだろ!良いから戻れって」
動揺して辞めさせようとしたが今の雪斗には通用せず、腕をがっちり掴まれる。
「しないなら、俺がやる」
言うや否や、颯都を壁際まで追い詰め手を這わせて来た。
「…ッ、駄目だ!自分でやるから、お前は…」
「分かった。じゃあここで見てる」
部屋に戻れ、という後半の言葉は雪斗に被せて遮られる。
「…何言って…」
呆然と固まる颯都の手を、雪斗が後孔に導く。
「やらないなら、俺がやってあげるよ?
言っとくけど、それをやらない限り出て行かないから」
「……ッ…」
追い詰められ、唇を噛み締める。
疲れ切った心身では、雪斗を振り切って逃げる事も出来ない。
それに…気持ちの悪い滞留物を早く何とかしてしまいたい。
頭はまともな思考を放棄して、伸ばした指を突き動かした。
「…ん…、く…ッ」
颯都は壁を向き、手をついて指を動かす。
その度に風呂場に水音が響き、後孔から白濁が溢れ出る。
同時に、颯都が押し殺している声も反響して雪斗の耳にも届く。
本人は後始末に気を取られ気付いていないが、腰を突き出す格好で恥ずかしげに白濁を掻き出している姿は何より刺激的だった。
視覚的にも、聴覚的にも。
見惚れながら、その光景に唾を飲み込んだ。
(…エロ過ぎ…)
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