アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
開いちゃった
-
ガチャッ
「やっと開いたぁー!ほら添那汰君行こう?」
あっ開いてしまった…
どうしよう
ギュッ
うさぎさん…
「ふふ、添那汰君可愛いねぬいぐるみに抱きつくなんて」
ふぅ、よし
優汰のため…
「ほら、おいで添那汰」
っ!呼び捨てにした…
差し出された手を握る
片方の手にはうさぎさん
「今日中に戻ってこれますか…?」
「うん、ちゃんと夕方までに帰すよ」
大丈夫…大丈夫…
戻ってこれるし
「分かりました」
ソファーから立ち上がり、玄関に向かう
靴を履く
「添那汰、そのぬいぐるみ置いていきなよ」
「えっ?持っていっちゃダメ…ですか?」
「それ、優汰に貰ったやつでしょ?俺が違うの買ったげる、ね?」
「うぅ」
スッ、ポイッ
「あっ!うさぎさん!」
手放すのを躊躇っていると、うさぎさんを取られ
投げられてしまった…
「お話する前に、ぬいぐるみ買ってから行こうか」
「……」
「泣かないで添那汰、優汰がくれたのがそんなに大事?やけちゃうなぁー」
「ふぅっ…うぁー」
「ほら、泣かないのー…新しいのあげるから、おいで添那汰」
手を引っ張られ、胸の中へ
そして、ヒョイっ
「うわぁっ!」
横抱きにされた…
「行くよー、ちゃんと捕まっててねー!」
そのままエントランスまで連れていかれた
エントランスの先にはリムジンが止まっていた
車の近くに立っていた黒服の男がリムジンの
扉を開ける
そこに、僕を横抱きのまま乗るこの人
…名前聞いてなかった
扉が閉まり車が走り出す
「…あの、名前教えてください」
「あぁ、言ってなかったけ?俺は春宮李緋斗だよー」
「春宮さん…」
「名前で呼んでよ添那汰」
……
「り、りひとさ、ん…」
「うん、いいね」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
38 / 103